大人の舌側矯正
舌側矯正とは、歯の裏側に矯正装置を付けて歯並びを改善する矯正治療の方法です。外からはほとんど矯正装置が見えないので、人前に出てお仕事をされる方等、職業柄、目立つ装置がつけられないという方、出来る限り装置を見せたくない方、…等が多く希望される矯正治療の装置です。
舌側矯正はリンガルブラケット矯正法とも呼ばれ、当院ではセルフライゲーションブラケット装置(クリッピーL)やカスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニート)等のシステムを使い、舌側矯正治療を行っています。
舌側矯正のメリット
- 矯正装置が表から見えない・気づかれにくい
- 歯が前に出ているケースでは前歯が後退させやすい
- 虫歯になるリスクが低い
舌側矯正のデメリット
- 通常の矯正治療よりも費用がが割高になります
- 表側矯正に比べて治療期間がかかります
- 発音・滑舌に影響が出ます(慣れることで改善します)
子どもの舌側矯正について
子どもの舌側装置が適応になる時期は2期治療と呼ばれる中学生後期以降が対象となります。
舌側装置は、どうしても表側の矯正治療に比べると、1回の処置時間が長くなったり、治療期間が若干長くなる可能性があります。
早く終わらせたい、クリニック内の時間があまり長くならないほうがよい、といういうお子さんには、よっぽどのご事情がない限り、あまり舌側装置をおススメしない事のほうが多いです。
なぜ4~11歳の子どもは舌側矯正が対象にならないのか
なぜ1期治療の約4~11歳は舌側矯正が対象にならないのかと言いますと、治療費が大きくかかってしまうこと、また1期のブラケットを装着している治療期間自体がそもそも短いため、その一定期間だけ、表側装置を付けたほうが期間的・費用的にもメリットが大きいためです。
舌側矯正の利点は、一番は「虫歯になりにくい」ということでしょうか。子ども本人が希望されて、かつ親御さんも裏側をさせたいということであれば、2期治療のお子さんでも十分、子どもの舌側矯正は可能です。
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